はじめに
新しい年が明けました。「今年こそは、毎日『片付けなさい!』と怒鳴らずに済む暮らしを送りたい」……そんなふうに願うパパやママも多いのではないでしょうか。
冬休み、家族で過ごす時間が増えるとおもちゃや服が散らかりがちになりますよね。でも、それは絶好のチャンスでもあります。子どもと一緒に「おうちのルール」を見直し、子どもが自分の力で片付けられる環境を整えることで、ママの家事負担は驚くほど減り、子どもには「自分のことは自分でできる」という大きな自信が芽生えます。
今回は、子どもが自発的に動きたくなる収納の秘訣と、親子で楽しみながら整える具体的なステップをご紹介します。
なぜ「子どもが自分でできる」ことが大切なのか?
「親がやったほうが早いから」と、ついつい大人が手を出してしまいがちな片付け。しかし、子どもが自分でできる環境を整えることは、単に「部屋が綺麗になる」以上のメリットがあります。
1. 子どもの「自己肯定感」を育む 「自分でできた!」という達成感は、子どもの自信に直結します。自分の持ち物を自分で管理することは、自立心の第一歩です。
2. 想像力と判断力が身につく 「これはどこに置くのがベストかな?」と考えるプロセスは、思考の整理にも繋がります。限られたスペースに何を収めるか選ぶことは、大切な判断力のトレーニングです。
3. ママ・パパの「心の余裕」が生まれる 毎日10分、子どもが自分で片付けてくれるだけで、親の精神的な負担は激減します。その10分でゆっくりお茶を飲んだり、子どもと向き合って笑い合ったりする時間が生まれるのです。

子ども目線の収納づくり・3つの鉄則
大人の「使いやすい」と子どもの「使いやすい」は全く違います。まずは以下の3つのポイントを押さえましょう。
① 「腰より下」が子どものゴールデンゾーン
大人の視点では気づきにくいですが、子どもにとって「高い場所」にあるものは存在しないも同然です。
- 床から80cm〜100cm以内:ここをメインの収納場所に。
- 重いものは下へ:安全面からも、よく使う重いものは低い位置に配置します。
② 「ワンアクション」で終わらせる
「箱のふたを開けて、中にある仕切りの中に、種類別に分ける」……この工程は子どもにとって難易度が高すぎます。
- ふたは外す:ポンと放り込むだけ。
- 引き出しは軽く:軽い力で開閉できるレール付きのものを選ぶ。
③ 「文字」より「イラスト」や「写真」で
まだ字が読めない子はもちろん、読める子であっても、パッと見て中身がわかることが重要です。
- ラベルに写真を貼る:中に入っているものの写真を撮って貼るのが最強のナビゲートです。
- 色で分ける:お兄ちゃんは青、妹はピンク、といった色分けも有効です。
場所別・「自分でできる」仕組みの作り方
1. 玄関:お出かけと帰宅の動線をスムーズに
玄関が散らかる原因は「置き場所が決まっていない」こと。
- 低い位置にフックを設置:保育園のバッグや帽子を、子どもが自分でかけられる高さ(床から100cm程度)に取り付けます。
- 靴の「お帰りマーク」:100円ショップのシールやシートを使って、靴を置く場所に足跡マークをつけましょう。これだけで、靴を揃えるのが「遊び」に変わります。
2. リビング:おもちゃの「住所」を決める
リビングがカオスになるのを防ぐには、おもちゃの量を「ここに入るだけ」と決めることが大切です。
- 放り込み収納の活用:細かく分類しすぎず、「ブロック」「電車」「その他」くらいのざっくりした分類が長続きのコツ。
- 「とりあえずボックス」を作る:どこに分類していいか迷ったものを入れる箱を1つ作っておくと、片付けの手が止まりません。
3. 身支度コーナー:朝の「早くしなさい!」を卒業
朝の準備を子ども一人で完結させるために、一箇所にすべてを集約します。
- セットアップ収納:ハンガーに「シャツ+ズボン」をセットでかけておけば、選ぶ手間が省けます。
- カゴに下着を:靴下、パンツ、ハンカチをそれぞれのカゴに入れて並べるだけで、子どもは迷わず取り出せます。
親子で取り組む「お片付け会議」の進め方
収納を新しくするとき、親だけで勝手に決めてしまうのはNGです。ぜひ、お子さんと「お片付け会議」を開いてみてください。
- 全部出す:まずは今あるものを一度全部出し、今遊んでいるもの・もう使わないものを分けます。
- 子どもに場所を決めてもらう:「これ、どこにあると使いやすいかな?」と意見を聞くことで、子どもに当事者意識が芽生えます。
- 「お試し期間」を設ける:「1週間やってみて、使いにくかったらまた考えよう」と伝えることで、失敗を恐れずに挑戦できます。

リバウンドを防ぐ!新習慣を定着させるコツ
整えた直後は綺麗でも、数日経つと元通り……。それを防ぐためのリマインドセットです。
- 「8割収納」を心がける:詰め込みすぎると、出すのもしまうのも億劫になります。常に少しの余裕を持たせて。
- 寝る前の「5分だけリセット」:完璧を目指さず、床にものがない状態にするだけで100点です。
- 親が楽しそうに片付ける:「あー、片付くと気持ちいいね!」という言葉を子どもに聞かせてあげてください。
まとめ:完璧を目指さない、家族が笑える空間づくり
収納を整える本当の目的は、家をモデルルームのように美しくすることではありません。「家族がイライラせずに、心地よく過ごせる時間を増やすこと」です。
新年のこの時期、子どもと一緒に「使いやすいね」「これならできそう!」と話し合いながら、一箇所ずつ整えてみてください。たとえ数日後に少し散らかったとしても、仕組みさえあればすぐに元に戻せます。
2026年、あなたの家がもっともっと、家族の笑顔であふれる場所になりますように。


コメント