育児に奮闘する毎日、本当にお疲れ様です。
ふとした瞬間、「自分がいなくなった」ような感覚に陥ることはありませんか? 子どもの好みに合わせた献立、子どものスケジュール優先の休日、自分のことは後回し。それが「親としての正解」だと信じて突き進んでいるあなたへ、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
「いい親である前に、一人の人間であること」
今回は、育児中に自分の「好き」を諦めないことが、結果として子どもにどんな素晴らしいギフトを贈ることになるのか、紐解いていきたいと思います。
1. 「自己犠牲=愛情」という呪いから卒業する
私たちはいつの間にか、「親なら自分のことは我慢して当然」という無言のプレッシャーの中に生きています。しかし、親が自分を削って捧げるエネルギーは、時に子どもにとって「重荷」に変わってしまうことがあります。
犠牲の先にある「見返り」の心理
「あなたのためにこれだけ我慢したのに」という感情は、無意識のうちに言葉や態度に滲み出ます。親が自分の人生を楽しんでいないと、子どもは「お母さん(お父さん)を不幸にしているのは自分だ」と、幼い心に罪悪感を抱えてしまうこともあるのです。
シャンパンタワーの法則

想像してみてください。一番上のグラスが「あなた」、二段目が「家族」、三段目が「仕事や周囲」です。 一番上のグラス(あなた自身)が満たされていなければ、下のグラスに幸せが注がれることはありません。 自分の「好き」を大切にすることは、わがままではなく、家族を幸せにするための「ガソリン補給」なのです。
2. 「好きなことをしている親」が子どもに見せる背中
子どもは親の言うことは聞きませんが、親のやっていることは実によく見ています。
「夢中になる姿」は最高の教育
あなたが趣味に没頭したり、好きな音楽に耳を傾けたり、仕事に情熱を注いだりする姿。その時のキラキラした瞳こそが、子どもに「大人になるって楽しそうだな」「人生にはこんなに素敵なことがあるんだ」という希望を与えます。
「個」を尊重する姿勢を学ぶ
親が「自分はこれが好き」と堂々と発信している姿を見て、子どもは「人はそれぞれ違っていいんだ」「自分の好きを大切にしていいんだ」という自己肯定感を育みます。 親が一人の人間として自立していることは、子どもが将来、誰かに依存しすぎず自分の足で歩むためのロールモデルになるのです。
3. 「好き」を諦めないための、3つのマインドセット
「そうは言っても、時間も体力もない!」というのが本音ですよね。完璧を目指す必要はありません。大切なのは「自分を取り戻す時間」を意識的に作ることです。
① 「15分」の質を変える
まとまった時間は取れなくても、15分だけ「自分のためだけ」に時間を使ってみてください。
- 子どもが寝た後、ちょっといい豆でコーヒーを淹れる
- 好きな作家の本を数ページだけ読む
- お気に入りのパックをして深呼吸する この「15分」が、あなたの心の輪郭をはっきりとさせてくれます。

② 周りに「宣言」する
「お母さんは今から30分、大好きな絵を描くからね」と子どもやパートナーに伝えましょう。 隠れてやるのではなく、自分の楽しみを肯定的に共有することで、家族も「それは大事な時間なんだ」と理解し、協力してくれる文化が育ちます。
③ 「完璧な親」のハードルを下げる
一汁三菜作れなくても、家が少し散らかっていても、あなたが笑顔でいられるならその方が子どもは嬉しいものです。「今日は趣味を優先したから、夕飯はデリバリーで楽しく食べよう!」という柔軟さが、家庭の空気を軽くします。
4. 罪悪感は「愛情がある証」
自分のために時間を使おうとすると、心のどこかで「子どもに申し訳ない」という罪悪感がチクリと刺さるかもしれません。 でも、その罪悪感を感じること自体が、あなたが子どもを深く愛している証拠です。
罪悪感に振り回されるのではなく、それを「愛の確認」として受け流しましょう。 「ごめんね」と言いながら自分の時間を作るのではなく、「お母さん、これやってリフレッシュしてくるね! 戻ったらまたいっぱい遊ぼうね!」と、ポジティブな言葉に変換してみてください。

5. 最後に:あなたは「あなたの人生」の主人公
子どもはいつか、必ず巣立っていきます。 その時、あなたの手元に「自分の人生」が残っていますか?
「〇〇ちゃんのママ・パパ」という肩書きを一度脱ぎ捨てて、一人の人間として呼吸する時間を持つこと。それは、子どもを愛することと同じくらい、あなたの人生において重要なミッションです。
あなたが自分の「好き」を諦めず、人生を謳歌している姿。 それこそが、子どもが将来、幸せな人生を切り拓いていくための最大のヒントになるはずです。
今日から、小さなことで構いません。 「私は、これが好き」 その気持ちを、一番大切に扱ってあげてくださいね。
この記事が、毎日頑張るあなたの心を少しでも軽くできたなら幸いです。
「自分のために、そして子どものために。今日、あなたはどんな『好き』を楽しみますか?」


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