今日も一日、本当にお疲れ様です。
朝、子供の泣き声で飛び起き、息つく暇もなく朝食の準備、着替え、オムツ替え。自分の顔を洗う暇さえあればいい方で、気づけば夕方。「あれ、今日私、誰とも大人語を話してない…?」なんて、ふと孤独が押し寄せてくる。そんな毎日を過ごしているあなたは、本当に、本当によく頑張っています。
「ワンオペ育児」。言葉にすればたった5文字ですが、その背景にあるのは、24時間365日休みのない、重労働で、かつ責任重大な任務です。パートナーの仕事が忙しかったり、実家が遠かったり、理由はそれぞれですが、一人で全てを背負うのは、本来なら「無理ゲー」に近いことなんですよね。
でも、逃げたくても逃げられないのが育児。だからこそ、物理的に逃げ出せなくても、あなたの心だけはふっと休ませてあげられる「心の逃げ場」が必要です。
今回は、私がワンオペの荒波を泳ぎ抜く中で見つけた、自分を守るための心の整え方をご紹介します。
1. 「完璧な親」という幻想を、ゴミ箱に捨てる

まず最初に、一番大切な「心の逃げ場」の入り口は、自分に課している高いハードルを下げることです。
「手作りのご飯を食べさせなきゃ」「家の中を綺麗にしなきゃ」「子供の前ではいつも笑顔でいなきゃ」。そんな風に自分を縛っていませんか?
SNSを開けば、キラキラした部屋で丁寧な暮らしをしているママやパパが目に入ってくるかもしれません。でも、あれは「切り取られた一瞬」です。その裏側には、きっとあなたと同じように、散らかったリビングと格闘している姿があるはず。
- 「死ななければ、100点」今日、子供にご飯を食べさせて、お風呂に入れて、布団に寝かせた。それだけで、あなたはもう金メダル級の偉業を成し遂げています。
- 「手抜き」ではなく「効率化」お惣菜の日があってもいい。洗濯物が山積みでも、明日着る服さえあればいい。掃除機をかけられなくても、埃で人は死にません。
「ちゃんとできない自分」を責めるのをやめること。それが、最大の心の防波堤になります。
2. 自分だけの「聖域」を、5分だけ確保する
ワンオペの辛さは、「自分という個人」が消失していく感覚にあります。「〇〇ちゃんのママ・パパ」としての役割だけで1日が埋め尽くされ、自分の好きなこと、自分の声が後回しになってしまう。
だからこそ、1日の中でたった5分でいいので、誰にも邪魔されない「自分のための時間」を作ってください。
- 子供が寝たあとの、ご褒美タイム子供がようやく眠りについたあと。すぐに家事を再開したくなりますが、そこをグッと堪えて、まずはお気に入りのお茶を淹れたり、ちょっと高級なチョコレートを一口食べたり。
- 「トイレ」は立派な個室追いかけてくる子供には申し訳ないけれど、鍵を閉めて1分だけ目を閉じる。それだけで、爆発しそうなイライラが少しだけ静まることもあります。
- 五感にアプローチする好きな香りのハンドクリームを塗る、イヤホンで好きな一曲だけ聴く。視覚が「カオスな部屋」で埋め尽くされていても、嗅覚や聴覚で「心地よさ」を取り込むことで、脳に「ここは安全だよ」と教えてあげるのです。

3. 「感情の垂れ流し先」を複数持っておく
心の中に溜まったモヤモヤは、外に出さないと腐敗して、自分自身を攻撃し始めます。でも、ワンオペだとその吐き出し口がありませんよね。
- 「紙」に書き殴る(エクスプレッシブ・ライティング)誰にも見せないノートに、今の怒りや悲しみをそのまま書き出します。「疲れた」「もう嫌だ」「あいつ(パートナー)ムカつく!」。綺麗事はいりません。感情の重さ 記述量 = 心の余裕…なんて数式はありませんが、書くことで、ドロドロした感情が自分から切り離され、少しだけ客観視できるようになります。
- SNSの「裏垢」やコミュニティリアルの友人には言えない悩みも、同じ境遇の仲間が集まる場所なら吐き出せます。「うちもそうだよ!」という一言に、どれほど救われるか。孤独を癒すのは、いつだって「共感」です。

4. 「助けて」と言う練習をする
「これくらい、みんなやってることだから」「自分で決めたことだから」。
そうやって、あなたは一人で抱え込みすぎていませんか?
ワンオペ育児を乗り切るための究極の逃げ場は、実は「外の世界との繋がり」の中にあります。
- 一時預かり、ベビーシッターを「贅沢」と思わない美容院に行きたいから、ただ寝たいから。そんな理由で預けてもいいんです。あなたが笑顔でいることが、子供にとって一番の幸せなのですから。
- パートナーへの「具体的な」依頼「察してほしい」は、残念ながらなかなか伝わりません。「ゴミ出しして」ではなく、「月曜の朝8時までに、キッチンのゴミ袋をまとめて玄関に出しておいて」と、プロジェクトマネージャーのように具体的に指示を出しましょう。これも立派な戦略です。
5. 「今、この瞬間」の可愛さだけを、心の拠り所にする
未来の不安(幼稚園はどうしよう、お金は足りるかな)や、過去の後悔(さっき怒鳴りすぎちゃった)に心を支配されると、息苦しくなります。
そんな時は、目の前にいる子供の「パーツ」をじっと見てみてください。
ぷっくりした頬っぺた、小さすぎる爪、寝返りを打とうと必死な後ろ姿。

「ああ、この子のこのサイズ感は、一生のうちの、本当に今この一瞬だけなんだな」
そう思うと、カオスな日常が少しだけ愛おしく感じられる瞬間があります。これを私は「可愛さの貯金」と呼んでいます。辛い時に引き出せる、心のビタミン剤です。

最後に:あなたは一人じゃない
ワンオペ育児をしていると、夜、静まり返った部屋で、まるで世界に取り残されたような気持ちになることがあるかもしれません。
でも、忘れないでください。
同じ時刻に、同じように暗い部屋で、子供の寝顔を見ながら「明日はもっと優しくなろう」と反省し、スマートフォンの画面を眺めているパパやママが、この空の下に何万人もいます。
あなたは決して、一人で戦っているわけではありません。
今日は、もう頑張るのをやめてください。
自分に「お疲れ様」と言って、できるだけ早く横になってください。
明日もまた、太陽は昇りますが、明日のあなたは今日よりも少しだけ、「自分を甘やかす」のが上手になっているはずです。
「心の逃げ場」は、あなたが自分自身を守るための、大切な砦です。
少しずつ、その砦を広げていきましょう。


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